バーバーイェッツイェッツ リエーグンジーナラーバ エリツクースフェ

ゲームが楽しい理由は何人もの大人が集まってどうやって人を楽しませようかと頭を捻った結果生まれたものだからだ。世の中の多くのものはそうではなくだから人はゲームに熱中する。
ゲームが楽しくない理由はそれが自分を楽しませるためだけに生まれてきたからだ。世の中の多くのものはそうではなくだから人はゲームに飽きる。


前回の記事の補足だけどなんというか、飽きたと言ってもそんなに強いニュアンスではなく、面白いことを上から順番にやっていったらそれをやる時間が残らない、くらいのニュアンスでまた面白そうだと思ったらやるくらいのニュアンスなんよ、この場合。
特にwebサービスは私の中でトランプみたいなもので、ポーカーに飽きたらじゃあブラックジャックでもするかー、みたいな感じがある。多分、外から見たらそんな違いはないんだろうけど私の中で向き合う姿勢を変えるというか遊び方の角度を変えるとまた面白さを発掘できるみたいなことよくあります。
そんなこんなで飽きたら放置してまた楽しそうだと思ったら拾っていくよ。そしてはてなOneはもう二度と拾えないんだ……。




・近況報告2、Civilization5
まあ、近況でなにやってたかって聞かれると一番比重大きいの Civilization5, 通称civ5だよ。有名ゲームだよ。
Steam のオータムセールで買ってから余暇をだいたいこのゲームに溶かしたよ。
とはいえ夜のない世界へようこそとか、廃人製造器とか、生活クラッシャとか色々言われている Civilization シリーズではありますけど正直そんな真面目にやる気ないんですよね。ライトゲーマなので。基本的に上っ面のフレーバとかをさらりと楽しんで次にいくぞーくらいの気持ちです。難易度設定でいうと最高難易度とかクリアする気は全然ないです。

よくゲームを卒業したみたいな表現がありますけど、そういう表現をするなら私はゲームを退学した。いや、まだやってるので退学もしてませんので留年ですけど必要単位が取れる気はまったくしない。私はゲームに脱落したんだ……って想いながらゲームしてます。

つまりですね、私はゲームを楽しむ能力がないのだと気付いてしまったのです。いや、それだけならいいんだけどそれでも私はゲームをやるし、心のどこかでゲーマーってやつに憧れているんです。ゲームは楽しくて楽しくて楽しいのに、私はゲーマーになることはできない、いや本当は望んでなかったんです。
その話は詳しく話すと長くなるので今回は一人用プレイに限定したCivilizationの話だけします。




さて、ゲームとは最終的にリスクを最小に、リターンを最大にすることを目標にします。
最初はフレーバーというか外側の部分みたいなのが目について例えば槍兵を作るときは「よーし、槍兵を作るぞー」みたく作りますけど、慣れてくると「ハンマー56で戦闘力11の対騎乗ボーナス50%のユニットつくるぞ」としか認識出来なくなってくるんですよ。
そうしてくるとこのゲームは「時の試練を耐え抜く強い文明をつくるゲーム」から「なんか色々数値があってリスクを最小にリターンを最大にするゲーム」になってしまって、ライトゲーマーの私は「いや……私がやりたいのは文明を作るゲームであって効率化を目指すパズルじゃないし……」ってなって投げ出してしまうのです。
だから私は……へらへらと……真面目にゲームする気なんてないし高難易度もやらないぞとか諦めたように笑って……うぅ……私は豚だ……!


いやそれ自体は全然悪くないと思いますけどね。いいやじゃないですか、「ハンマー56で戦闘力11の対騎乗ボーナス50%のユニット」じゃなくて「槍兵」を作る世界。私は好きですよ。
対戦ならともかく一人用ゲームをカジュアルに遊ぶことが悪いなんていう奴がいたらそんなの私が許さないです。
私がクソなのはカジュアルなライトゲーマなことではなく、私が弱いことなのです……!


さておきちょっと話題を変えるけど、この外側と効率化パズルが乖離してる、つまり「ゲームバランスが悪い」とか「報酬系が壊れてる」とか言われてるゲームはクソゲーと言われますねー。
例えばまあ「剣と魔法の世界で戦おう!」みたいなゲームがあったとして、レベルを上げて物理で殴るのがめっちゃ強かったらどうでしょうか。それはつまりレベルを上げて物理で殴るのをゲームデザインが推奨しているということです。
しかし、その世界は魔法使いと剣士が手を取り合って戦うことに報いるべきで、頭を使ってどうやって連携を取ろうか考える司令官にこそ褒美を与えるべきで、頭を使わずただレベルを上げて物理で殴ることに良い結果を与えてはいけないと思いませんか?


さて、civの話に戻るけど私はあらゆる手段を使って、というほどではなくプログラム的なバグは使ったりしないけど、プレイヤーチート的な手段は使って勝ちに行きます。
10コイン要求することでA.I.がしばらく宣戦布告してこないのならデススタックを見かけたら即座に10コイン要求しますし、宣戦布告で取引を破棄できるのなら戦争ふっかける前に報酬を踏み倒すつもりで取引を持ちかけますし、労働者を戦場をうろつかせてさらいに来たところを集中攻撃しますし、敵国にすぐ落とされる都市にある資源を即金で売って空城の計で奪わせてまた侵略して資源を売ります。
これもまったく悪くない。ルール上許されている行為で勝ちに行って楽しくないのならそれは悪いのはゲームの方です。そう笑って言えるのならなにも悪くないし、クソゲーと批判してもいい気がします。


でも……私はそんなゲームをしたいわけじゃないんだ……。あらゆる手段を使って効率化するのではなく物語の中でやりたいことをやって遊びたい。私はカジュアルなライトゲーマだからそれが一番楽しいはずなんだ……。
でも、私は「効率的な手段」を知ってしまったらそれを忘れてゲームを楽しむ強さを持っていないのです……!例えそれがゲームデザイナの望んでいない、プログラムの隙間に生まれたテクニックだとしても私は知ってしまえばバランスブレイクな手段を使わずにはいられない……!私は……弱い……!
そしてあらゆるゲームの隙間に生まれたテクニックはこの情報化社会ではすぐに共有されます。そしてそれを調べずにいられるほどの強さも私は持っていないです。

ゲームを卒業することもできず……効率化パズルを楽しめるほどのゲーマーでもなく……カジュアルなライトゲーマー指向で遊ぶこともできず……自分からゲームをすぐつまらなくしてしまう……!



私は……なんだ……!!