らららオーバークロック- ねーつ暴走ー
「キャッシュするだけキャッシュして重くなったら落ちればいいんです。それでなんの問題がありますか?私にしてみればメモリの食い過ぎだなんだと文句をいう貴方方のほうが理解出来ない。我々がキャッシュをとっているから快適にブラウジングができるんでしょう?」――――脳内のOpera擬人化キャラ
win98の仮想メモリ256MBのPCでやってたノベルゲームも「背景とキャラクター立ち絵とテキスト枠とテキストを表示してBGMと音声データを再生」っていう基本的な機能は変わらなかったと思うんだけどなんで昨今のノベゲーこんなにCPUとメモリ使ってんの……。なんで256MBと当時のCPU(流石に性能憶えてない)でそれなりにできてたことが今のPCで若干重いの……。
「冷たいものを食べたときの頭痛って一般的に“きーん”で表現するじゃない?」
「まあ、よく見るね」
「でも冷たいものを食べたときの頭痛って“きーん”で表現するには鈍すぎるし重すぎると思わない?」
「じゃあ、g発音とか?がーん、ぎーん、ぐーん、げーん、ごーん、このへん?」
「きーんよりかは近くなったけどまだ遠い気がするかなぁ」
「そもそも“.ーん”で表現するっていうのはいいの?そこから議論する必要がなかったりしないかな」
「“ー”はあってると思う。“がん”だと短すぎるし余韻があるものでしょ?」
「でも例えば“ゴゴゴゴゴゴ”とか“ドドドドドド”でも持続があるものは表現できる気がするんだけど」
「それはどちらかというと発生源から持続的に何か影響が与えられてるときのオノマトペじゃないかしら。冷たいものを食べたときの頭痛っていうのは最初にピークがあって徐々に減っていくタイプの現象でしょ?鐘を突いたときの音とかと一緒ね」
「なるほど、最初にピークがあって徐々に減水していく現象か。そう考えると鐘を突いたときの“ぼーん”とか仏壇に置いてあるアレの“ちーん”とかと同じっていうのは納得いくな。じゃあやっぱり“.ーん”か」
「で、g発音はどうかって話に戻るけど“がーん”とか“ぎーん”とかだと重すぎるかなぁ。鈍さはこれくらいでいい気はするんだけど」
「じゃあ、b発音。“ばーん”、“びーん”、“ぶーん”、“べーん”、“ぼーん”、自分で言っててちょっとないかな……」
「“ばーん”だとちょっと最初の衝撃が強くて減衰が大きいイメージがあるから違うわねぇ。“びーん”は鋭利過ぎるし、“ぶーん”だと断続的に発生源から影響が与えられてる感じがある。“べーん”と“ぼーん”は悪くはないけどちょっと重すぎるかなぁ」
「z発音はどうかな?“ざーん”、“じーん”、“ずーん”、“ぜーん”、“ぞーん”。おっ、これはよくない?“じーん”とかけっこうイメージに近いんだけど」
「“じーん”、“じーん”……うーん、そんなかしら?」
「いや、それは“じ”を発音するときに舌を口腔の上側に接触させて発音してるでしょ?それを接触させないように“じ”を発音するの。“し”と“じ”の中間くらいの音を意識して(以下この発音を“し'”と表現する)」
「“し'ーん”。ああ、なるほど、これくらいの鈍さって気がするわね。でもこれだと“ーん”のほうがはっきりとし過ぎてなんだから終わりが“ぴたっ”って感じで違うんじゃない?もっと徐々に減衰して集束する感じの消え方だと思うのよ」
「うん、だから“ん”の発音も変えるんだ。今は完全に喉を塞いで“ん”って発音してるでしょ?それを最後まで塞がず“あ”と“ん”の中間くらいで止める(以下“ぁん”と表現)」
「“し'ーぁん”、ああこれが一番近いって気がする。“ぴったり”ね」
「うーん、この場合“ぴったり”かなぁ?完全に一致するわけではなく、どちらかというとちょっと違和感があるけどなんとか収まる、くらいの」
「“みっちり”とか?」
「それだと“し'ーぁん”のほうが「冷たいものを食べたときの頭痛」に比べて容量が多いみたいじゃないか。“し'ーぁん”という音がどういう現象に当てはまるオノマトペか、という話題で「冷たいものを食べたときの頭痛」が出てきたら“みっちり”でもいいと思うんだけど、“し'ーぁん”と「冷たいものを食べたときの頭痛」だったら「冷たいものを食べたときの頭痛」のほうが情報量が多いと思うんだよね」
「じゃあ、“りさーん(´・ω・`)”とか」
「ああ、確かに連続したものを離散化したときのような情報の劣化を感じるから合わなくもないけど……それは日本語じゃないか」
「そうねぇ。じゃあ……」
みたいなことをファーストフード店でぼんやり考えてました。 なに考えるの?という質問が如何に人を困らせる質問かというお話。